ロマン

競馬のパドックはどこを見るべき?トラックマンがポイントを詳しく説明!

今回ご紹介するのは、パドックの見方!
競馬予想においても重要視しているファンは多く、競馬場でもたくさんの人が集まる場所でもあります。
パドックとはどんなところなのか、どんな情報が手に入るのか、どこを見ればいいのか?!
そんな疑問を解決します!
これを読めば今よりパドックを見るのが楽しくなることでしょう!

パドックとは?

パドックとは別名「下見所」とも呼ばれ、次のレースに出走する馬たちが厩務員に引かれて歩く場所です。

レースの発足時刻30分前くらいから始まり、発走時刻の10分前にはパドックが終わり本馬場へ向かいます。
海外などと比べると日本のパドックは周回時間が長く、それだけファンの間でも馬券に関わる重要なものだと認識されています。
パドックではレースに出走する馬たちの直前の状態を自分の目で確認でき、様々な情報を得ることができます。

鈴木ショータ
鈴木ショータ
馬を間近で見ることができる一方で、馬たちは非常に敏感なので大きな声などで騒いではいけません。
またフラッシュ撮影も厳禁です。
レース前の静けさと緊張感を感じられるのがパドックでもあるので、マナーを守って観戦することもお忘れなく!

パドックで得られる情報とは?

馬が歩いているパドックからはどんな情報が得られるのでしょうか。
ここではパドックで確認できることをご紹介します。

馬体重の増減

馬体重の増減から馬のコンディションを読み取ることができます!
パドックにある電光掲示板には馬体重や馬体重の増減が示されています。
今回発表されている馬体重と過去の体重を照らし合わせてみると、その馬にとって太めなのか痩せているのか、という判断をすることができるでしょう。
また数字だけではなく「見た目的には太いのか痩せているのか」という判断も練習を積めばわかるようになります。
「+20キロ」などと発表されている馬は数字だけを見ると太いと感じてしまいますが、実際に馬体を見ると、馬全体が成長して全く太め感を感じさせないという馬もいます!

なお中央競馬は2キロ刻みで馬体重が発表され、地方競馬は1キロ刻みで発表されます。
これは単純に使用している体重計が2キロ刻みなのか1キロ刻みなのか、という体重計の種類が異なるためです。

馬の気性

馬の精神面を知ることができるのもパドックです。
レースを前にしてしっかり集中できているのか、それとも気が散漫しているのか、などを知ることができます。
若い馬の場合は鳴いていたり馬っ気を出していたりもします。

「馬っ気」とは・・・
牡馬の発情のこと。馬っ気を出すと競走に集中力を欠き、能力を出し切れなくなることが多いと言われている。
引用元:http://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w129.html

馬具

パドックではどんな馬具をつけているのかを確認することもできます!
現在JRAが公式に発表しているのはブリンカーのみで、それ以外の馬具についてはパドックで直接確認するしかありません。
主な馬具としてはメンコ、チークピーシーズ、シャドーロールなどが挙げられますが、馬具にも多くの種類があるので気になる方は以下のサイトも参考にしてみてください!

陣営のやる気

ほとんどオカルト的な情報ではありますが、馬を引いている厩務員さんの格好に注目している人もいるようです。
レースで勝利すると記念撮影や表彰式があるため、勝つ自信のある厩務員さんは見栄えが良くなるようにスーツを着ている、という説です。
ただ最近は全員スーツを着るようにしている厩舎などもあるので、完全にオカルト的なものとして考えてください(笑)。

パドックで見る馬体の基本用語


パドックを見るときによく使われている用語をまとめておきます!
実際にパドックに行くと周りのファンの方がこれらの用語を使っていたり、テレビ中継でも聞くことがあると思うのでぜひ覚えておいてください。

体型レースへの適性を探るのに判断材料となるのが体型です。
馬体の胴の長さ、筋肉の質、脚元の状態などから距離適性や芝ダート適性を予想します。
「体型的にはダートが合っていそうです」のように使います!
歩様歩いている様子を観察します。
脚の出がスムーズでない馬を「歩様が硬い」などと言います。
「歩様もスムーズで調子がよさそうです」という風に使います。
踏み込み脚の踏み込み具合の強さを見ます。
重心がぶれることなく、前脚にぶつかるぐらい深く踏み込めている馬が良いとされています。
「踏み込みが浅いのはマイナス材料ですね」、「踏み込みもしっかりしています」などのように使用します。
つなぎ馬の脚元のことで、人間でいえば「すね」あたりをイメージしていただくといいかもしれません。
「つなぎが柔らかく瞬発力がありそうです」などのように使われます。
トモトモとは後肢のことを指します。
後ろ脚の筋肉が前に進むための推進力につながるため、トモの筋肉が重要視されています。
「トモの張りがいいですね」などのように使います。
毛ヅヤ馬の健康状態が表われやすいのが毛づやだと言われています。
ボサボサよりもピカピカの方が健康状態が良いとされています。
「毛づやもピカピカで調子がよさそうです」と用います。イレ込みパドックで落ち着きがなく暴れている馬のことを示します。
イレ込み「イレ込みが激しいので割り引きです」のように使われます。発汗馬の汗のことです。
熱い時期になると汗をかく馬も多いです。
ぽたぽた垂れる汗もありますし、鞍と接触すると白い泡のようなものが出てきますがそれも汗のようです。「発汗が激しくて体力の消耗が心配です」のようにマイナス材料として挙げることが多いです。
馬っ気牡馬限定で使われる用語ですが、興奮して発情していることを指します。
「馬っ気を出していて集中を欠いています」とこちらもマイナス材料として使われます。

パドックを見る順序

ここではパドックを見る順序を紹介したいと思います。
「どこから見ていいかわからない」という方は参考にしてみてください。
何度も見ているうちに自分の形もできてくると思います!

①馬体重の増減

パドックにいくと電光掲示板があり、次に出走する馬たちの馬名や馬体重、体重の増減が発表されています。
そこに表示された馬体重を競馬新聞に書き込みます。
過去のレースに出走したときと比べて、今日の体重は重いのか軽いのかを判断することができます。

②体重の増減と実際の腹回り

次に、発表されている馬体重の増減と実際の馬体をチェックします。
+10キロと発表されていても見た目的には全く太くない場合もあります。
二桁増減の馬ほどよくチェックしてみるといいかもしれません。

③気になる馬の気配をチェック

自分が馬券を買おうと思っている馬のパドックをチェックします。
予想通り買ってもいいのか、それとも不安材料がありそうなのか、をチェックしてみるといいかもしれません。

④全体を見渡して目立つ馬をチェック

パドック全体を見渡して目立っている馬がいないかチェックします。
他の馬よりも外々を歩いて元気いっぱいな馬、逆にイレ込みが目立って発汗している馬など良くも悪くも目立っている馬がいると思います。
パドックを見て、買い目に入れたり逆に外したりする方が多いと思います。

僕が考える!パドックで見るべきポイント5つ

ここではパドックでチェックしたいポイントを紹介します!
あくまで個人的な視点ですが、より少ない箇所でより多くの情報を手に入れたいという考えのもと、以下の5点に絞って僕はパドックを見ています!
「どこを見ればいいのかわからない!」という方はこちらをぜひ参考にしてみてください。

「脚元」の角度や歩様

まずは脚元の「つなぎ」という部分の角度をチェックします。
つなぎの角度によって馬の適性や状態を見極めることができます。
その馬が得意なペースを予測することができ、ラップ予想をベースとする僕としては非常に参考になる箇所です。
基本的にはつなぎが真っ直ぐな馬はダートや上がりのかかるハイペースなどを得意としており、つなぎが寝ている馬ほど軽い馬場や速い上がりに適性がある瞬発力タイプと言われます。
芝とダートだけでもかなり違いがあるので、見比べてみてください!
またこの時に歩様が硬い(脚の出がスムーズでない)馬もチェックします。

「蹄」の大きさや厚さ

蹄の大きさや厚さをチェックします。
蹄はスパイクとイメージしていただくといいかもしれません。
蹄の大きさや厚さによって馬場への適性が分かれます。
大きさや厚さによって重い馬場がいいのか、軽い馬場がいいのかなどの判断をします。
簡単に言えば蹄が厚い馬ほどパワータイプで重い馬場に強いと思っています。
薄い蹄の馬は高速馬場に強い傾向にあります。
標準的なタイプの方が多いので、厚いか薄いかの特徴的な馬は1レースで3~4頭いれば多い方だと思います!

馬具をつけているかどうか

身につけている馬具をチェックします。
ブリンカー、チークピーシーズ、シャドーロール、細かく見ればハミの種類や蹄鉄の種類までチェックする人もいます。
装着している馬具を知ることで馬の個性も掴むことができます。

ただ最近はオシャレ目的でメンコをつけている馬も多いのでメンコはそれほど気にしません。
重視しているのはブリンカーに近い効果があるチークピーシーズです。
ブリンカーと違って公式発表がなくても装着することができる馬具なので、パドックでチェックするしかありません!
基本的に怖がりだったりもまれ弱い馬が装着する傾向にあるので、その場合は「ハナを切れるか?」、「外枠ならもまれないしチャンスか!?」など仮説を立てます。
またシャドーロールは頭が高い走りになってしまうので装着されることが多いです。
シャドーロールをつけても他の馬よりは重心の高い走りになるため、切れ味比べよりも持続力比べの流れに強い傾向にあります。
そのため僕の中ではシャドーロールをつけている馬は内回り向き、またはハイペース向きと考えています!
馬具を見るだけである程度の馬が得意な条件を予想することができるんです!

馬体重の増減と腹回りに相違ないか

馬体重の数字だけに惑わされず、数字に見合う体がどうかをチェックするのも大切なポイントです。
馬体重の増減が10キロ以上ある馬は腹回りをよく観察します。
やはり10キロ以上の大幅な増減があると人気を落とす傾向にあるので、馬券的には絶好の狙い目となります。
「その馬体重の変化が本当にマイナス材料なのか?」とまずは疑い、馬体や腹回りをチェックして適性体重なのかどうか見極めます。
特に2~3歳の馬は急激に体が増えてくることもあるので、馬体をしっかりチェックして「太め残り」なのか「成長分」なのか見極める必要があります。

気性が激しいかどうか

気性的な課題を抱えている馬は特にチェックしたいポイントです。
パドックで集中して歩けているかどうかをチェックします!
イレ込んでいないかどうか、発汗して汗だくになっていないか、目は血走ってないか、などを確認したいところです。
イレ込みやすい馬は特に注意して見ます。
イレ込んでいる馬はレース中にも折り合いを欠くリスクがあるので、長距離戦の場合はマイナス評価にしています。
ただ前走からの距離短縮の場合はレース自体の流れが前走より速くなるので、イレ込んでいる馬でも力を発揮しやすいです。
格言を作るなら、「イレ込んでいる馬は短距離戦や距離短縮なら買い!」というのが僕の信念です。

パドックで馬体の違いを見分けられるようになるには?

パドックで馬を見る目を養うためにはとにかく通い詰めることが重要かと思います!
同じレースに出走する馬同士を見比べる「横の比較」と、同じ馬を見続けて気づく「縦の比較」をすることで学習できることが違うとも思います。
たくさん見続けることによって、効率的な見方や自分に取って重要だと思うポイントが見えてくるはずです。
全く競馬新聞を見ずにパドックだけで予想する訓練などもいいかもしれません!
それと僕が個人的に考えているのは、パドック予想に適しているのは絵が上手い人だと思っています。
絵が上手い人は総じて洞察力が鋭いため、その洞察力がパドックで生きる可能性が高いからです。
「特徴」や「違い」に気づくことができればパドックの知識はぐんぐんと上達していくことでしょう。
不幸なことに僕は画がどうしようもなくヘタで、物の違いなどに気づきにくく鈍感だと自覚しています(泣)。
そのためパドックで細かい情報を取得するのは苦手なので、逆に誰でもわかりやすいような特徴を持っている馬は、それがレース結果にどう結びつくのか、を分析して生かしています。
例えば「馬具をつけている2歳馬は気性的な問題を抱えていることは明らかで、レースの成績はあまり良くない」などです。
人間は得意不得意があるので、パドックで見る点も人それぞれあって良いと思っています!
自分に合った見方を探してみてください!

パドックを見れるようになるためにおすすめの本は?

パドックに関して知識を高めたいときに役立つ本を紹介します。
最近はインターネットで検索しても写真付きで詳しく解説してくれているページが多いので、ピンポイントで知りたいことがある場合はネット検索でも十分でしょう。
ただ「何から勉強していいかわからない」、「パドック全般のことを知りたい」という方は本でひと通り全体のことを知るのが効率がいいと思います!

そうだったのか! 今までの見方が180度変わる知られざる競馬の仕組み


著者でもある橋浜保子さんが所属するJRDBは非常にパドックに力をいれている会社です。
実際に競馬場でお見かけしても朝から全レースパドックの最前線で馬の様子をくまなくチェックされています。
こちらの書籍ではパドックを見るために必要となる馬体の仕組みや馬具の種類や効果などがまとめられています。
かなり奥が深く、恥ずかしながらトラックマンの僕でも全ては吸収できていないと思います!
それだけ究極的な一冊で勉強するための参考書としては素晴らしいと断言できます。

“京大式”パドック入門 (競馬王新書)


また同じくJRDBの久保和功さんが執筆している本もオススメです!
「京大式」というタイトルがついているように京都大学卒業の明晰な頭脳を持つ久保さんがパドックについて解説した一冊です。
入門編なので初心者にも優しい内容となっています。

パドックを競馬場以外で見る方法3つ

パドックは競馬場に行かなくても見ることができる時代になりました!
ここではあらゆるメディアを使ってパドックや馬体を見る方法をご紹介します。

グリーンチャンネル

グリーンチャンネルの競馬中継では全レースパドックをリアルタイムで放送してくれます!
競馬記者の解説も聞くことができるので勉強にもなるでしょう!

JRA-VAN、JRAレーシングビュアー

JRAの動画配信サービスを利用すればパドックの様子を動画でチェックすることができます!
パドックが始まって数分後にはアップされるので、パドック動画を参考に馬券検討することもできます。
アーカイブも残るので、前走時のパドックとの比較もすぐにすることができます!

フォトパドック

実際のパドックではなくトレセンで撮影した立ち姿(フォトパドック)を見ることもできます!
フォトパドックが確認できる主な媒体としては週刊競馬ブックや週刊ギャロップが挙げられます。
フォトパドックでは歩様などの動きを確認することはできませんが、馬体や毛づやをチェックすることができます。

一度は行ってみたい変わったパドック2つ!

パドックも競馬場によって特徴があるのですが、ここではその中でも特徴的な競馬場を紹介します!
ぜひ一度、現地へ行ってみて下さい!

函館

函館競馬場のパドックには「ダッグアウトパドック」と呼ばれるスポットがあります。
馬を下から見ることができるスポットで、普段とは違ったサラブレッドの姿を見ることができます!
普段見ることのできない角度から馬を見るのは新鮮ですよ!

佐賀

佐賀競馬場のパドックは他の競馬場とは周回する向きが逆なんです!
通常は左回りに回るものですが、佐賀競馬場は日本で唯一右回りなんです!
これは歴史的な文化が影響しているようで、常に武士である心がけをするといった教えが佐賀藩にはあり、刀を右手ですぐに抜きやすいように左手で馬を引いていたそうです。
そのため左手で馬を引きやすいのは右回りの周回だったのだと考えられます!

ちなみにパドックには電光掲示板もないので、出走表が手書きなんです!

そのためこんなミスもたまに起きてしまいます…(笑)
5番ダンノ→ダノンです(笑)。

おまけ!「パドック」は実際利用する?アンケートを取ってみました!

結果としては、どちらかというとパドックをあまり見ない人が多いという投票結果になりました!
「全く見ない」という人も33%もいるのはちょっと驚きです。
だいたい競馬場のパドックに行くとすごい数のお客さんがいるので、パドックを見る人は多いと思っていたのですが意外な結果になりました。
かくいう僕も数字を重視した予想主義のため、主観的な要素が強いパドックはそこまで重視していません。
パドックだけで全てを決めることはできませんが、上記のようにヒントは多く転がっていると思っています!

実際にパドックを見ている人はどんなことに注目している!?

アンケートを取ったところ、実際にパドックを見ている方からご意見をいただけたのでこちらで紹介したいと思います!

鈴木ショータ
鈴木ショータ
これは核心を射てますね!
直接馬に携わっている人でも良し悪しを完璧には掴めないこともあるので、外から見ている僕らはフィーリングで判断するのもありかもしれませんね!

鈴木ショータ
鈴木ショータ
「厩務員さんと馬とのラブ具合」というのは素晴らしい発想ですね!
馬だけを見るのではなく引いている人に注目するのもパドックの楽しみ方かもしれません。
人と馬の絆が感じられるのもパドックの良いところですね!

鈴木ショータ
鈴木ショータ
そもそも全レースパドックを見るということが物理的には不可能なんですね。
それゆえ「パドックを見ないと絶対馬券は買えない!」という人はかなり少数派なのだと思います。

まとめ

競馬場に行ったりテレビ中継を見ていても一度は目にするのがパドック。
レース直前の馬たちの様子が見られるので、その緊張感を味わったり予想に生かす情報を入手したりすることができます!
パドックに関しては主観的な要素が大きく、なかなか楽しみ方が理解されにくいですが、今回の記事でその楽しさが少しでも伝わっていれば幸いです。

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うまペディア編集部
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