10月の東京、京都の開催が始まりいよいよ秋競馬も本格的にスタート!!
GⅠレースもほぼ毎週開催され、競馬がアツイ季節になってきました。
そのなかで今回取り上げるレースはGⅠ秋華賞!
秋華賞とはどんなレースなのか、馬券を買うときのポイントは?
今年の注目馬は?
現役競馬記者がわかりやすく解説します!
ぜひ最後までご覧下さい。
目次
「秋華賞」ってどんなレース?
秋華賞は京都芝2000mで開催されるGⅠレースです。
出走条件は3歳牝馬で、牝馬3冠レースの最終レース3冠目になります。
牝馬3冠レースを全て制した3冠馬は以下の5頭です!
- メジロラモーヌ
- スティルインラブ
- アパパネ
- ジェンティルドンナ
- アーモンドアイ
秋華賞のあとは4歳以上の牝馬も出走できるエリザベス女王杯に進む馬が多いため、3歳VS4歳の女の戦いにつながっていきます!
ただし2018年の秋華賞馬アーモンドアイのように牝馬の中でも別格の馬は一線級の牡馬も集うジャパンカップに出走するパターンも近年はあります。
秋華賞は京都の内回りで行われるため最後の直線が328.4mしかないというのがポイントです!
桜花賞の阪神競馬場の直線は476.3m、オークスの東京競馬場は525.9mと比較しても秋華賞の京都競馬場内回りの328.4mは断然短いことがわかると思います。
予想の際には直線が短いコースでの実績を意識するといいかもしれません。
ちなみに3冠最終章となりますが2019年は桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラヴズオンリーユーの春の女王が2頭とも不在となっています。
実力伯仲のメンバーだけに記事の予想のポイントに該当する馬の存在は大きくなっていきそうです!!
※京都芝2000mのコースの特徴をイラストでわかりやすく解説した「コースペディア」はこちらから!!
「秋華賞」予想についてレースの特徴
ここからは予想のポイントをまとめておきます!
血統、枠順、ステップレースの3つの観点からレースを分析していきます。
「血統」から見たレース傾向と見解
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 4- 3- 1-24/32 | 12.5% | 21.9% | 25.0% |
マンハッタンカフェ | 1- 1- 0- 5/ 7 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
キングカメハメハ | 1- 0- 3-10/14 | 7.1% | 7.1% | 28.6% |
ジャングルポケット | 1- 0- 1- 1/ 3 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
ハービンジャー | 1- 0- 1- 0/ 2 | 50.0% | 50.0% | 100.0% |
ロードカナロア | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
スズカマンボ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ハーツクライ | 0- 3- 0- 7/10 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
ゼンノロブロイ | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
ヴィクトワールピサ | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
ディープインパクト産駒が最多の4勝を挙げています!
ただ個人的にはディープインパクト産駒が得意なレースだとは思っていません。
ディープインパクト産駒で秋華賞を勝った馬を見てみると、
ジェンティルドンナはGⅠ7勝の名牝になり、ショウナンパンドラはその後ジャパンカップも制覇。
またヴィブロスはドバイのGⅠを制するなど牝馬離れする活躍を見せていました。
つまりディープインパクト産駒で得意とは言えない秋華賞を勝った馬はその後も活躍するのでは?!
と僕は推測しています。
2019年に出走予定のディープインパクト産駒でもあるカレンブーケドール、コントラチェック、シェーングランツ、ダノンファンタジー、サトノダムゼルなどはもし秋華賞を勝つことがあればその後も追いかけてみたいですね!
もうひとつ注目の血統があるのですが、それはうまペディアのコースペディア(京都芝2000m編)でも紹介しているので気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください!

秋華賞に関わらず、京都芝2000mでは使える知識を誰でも簡単に楽しくわかりやすいイラストで紹介しています!
「枠順」から見たレース傾向と見解
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 3- 2-15/20 | 0.0% | 15.0% | 25.0% |
2枠 | 1- 2- 3-13/19 | 5.3% | 15.8% | 31.6% |
3枠 | 2- 0- 1-17/20 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
4枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
5枠 | 0- 2- 0-18/20 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 3- 1- 2-23/29 | 10.3% | 13.8% | 20.7% |
8枠 | 2- 0- 0-28/30 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
枠順的には大きな偏りはないと考えていいと思います!
内回りコースで直線が短いため、一見内枠の方が有利に感じられますが、ジョッキーたちもそのことは意識しているためか、レースはハイペースになることが多いのが秋華賞の特徴でもあります。
そのため外からの追い込みも決まりやすく、そこまで内外の枠順の不利もないのだと考えられます。
ただ内をロスなく立ち回れるにこしたことはないので、馬群でも器用に競馬ができるタイプは内枠を引けた方がいいですね。
過去のレースを見て内々を回る競馬をこなしている馬がいたら要チェックでしょう!
前走のレース別分析
前走レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ローズSG2 | 5- 7- 6-60/78 | 6.4% | 15.4% | 23.1% |
紫苑SG3 | 2- 1- 0-12/15 | 13.3% | 20.0% | 20.0% |
クイーンG3 | 1- 0- 1- 5/ 7 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
紫苑S | 1- 0- 0-31/32 | 3.1% | 3.1% | 3.1% |
優駿牝馬G1 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
夕月特別1000 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
藻岩山H1000 | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
札幌記念G2 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
甲武特別500 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
ムーンH1600 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
最重要ステップレースとなっているのはローズSです。
GⅡ戦ということもありメンバーレベルも高く、春の実績馬の多くが出走するレースでもあります。
ただしローズSが行われる舞台は阪神外回りの芝1800mです。
秋華賞が行われるのは内回りなので、外回りのローズSでは人気を裏切って負けてしまった馬を買い戻すのが馬券的には得策かもしれません。
2016年から重賞になった紫苑Sはまだ好走数は少ないですが、今後注目したいステップレースです。
秋華賞と同じくコーナー4つの持久力勝負になりやすいのが紫苑Sで、そこで好走した馬は秋華賞でも好走してくることが多くなりそうです。
また重賞に格上げされたことからメンバーレベルも上がっており、以前よりは活躍馬が出てきそうな感じがします!
2019年「秋華賞」今年の注目馬は!?
ここからは出走を予定している馬の中から注目が集まる馬を紹介します!
※最終的な出走馬はJRA等の情報をご確認ください。
ダノンファンタジー
2歳でGⅠ阪神JFを制し2019年の牝馬クラシック最有力候補として最上位に位置していた馬です。
ここまで桜花賞4着、オークス5着と栄冠には至っていませんが、ステップレースのローズSでは1着!
3度目の正直で再度女王の座に輝けるかに注目です。
クロノジェネシス
桜花賞3着、オークス3着とGⅠ制覇まであと一歩のところにきています。
今回は5月のオークス以来久々の一戦になるだけに仕上がり具合にも注目したいところです!
コントラチェック
初GⅠ挑戦となったオークスでは3番人気(9着)と人気を集めた素質馬です!
活躍した姉たちと同様に時計の速い決着になると分が悪い傾向があるだけに、当日の馬場状態がパンパンの良馬場になりすぎるのはあまり良くないのかもしれません。
パッシングスルー
2連勝で紫苑Sを勝利!
今回と同じ2000mでコーナーを4つ回るコースでは2戦2勝と底を見せておらず適性は高そうな一頭です。
エスポワール
最大の上がり馬はこの馬でしょうか!?
春はまだ成長途上で重賞も未出走でした。
しっかりと成長を促したことで現在は2連勝中です!
前走で重馬場もこなしており、台風の影響で馬場が悪化しても何ら不安はありません!
芝の道悪で好成績が出ているオルフェーヴル産駒なので血統的な裏付けも十分です。
☆うまペディアの種牡ペディア☆
第4回はオルフェーヴル!!
ラッキーライラックやエポカドーロなど早くも活躍馬を輩出!ですが父に似て少し荒っぽい子も多いのが特徴?!!そのため爆発力を引き出すには精神面が大切になってくるかもっ⁈
オルフェ産駒はパドックで要観察!#種牡ペディア pic.twitter.com/WFtmAUGdVk— うまペディア (@umapedia) 2019年9月3日
まとめ
牝馬3冠レースの最終章!
若き乙女たちが最後の栄冠を目指して戦います。
2019年は桜花賞馬、オークス馬ともに不在のため、どの馬にもチャンスがあると言えるでしょう!
春に悔しい思いをした馬たちの逆襲か、または夏にメキメキと力をつけてきた上り馬か。
波乱も多い一戦だけにレース的にも馬券的にも注目の一戦です!
