zJRAの馬券で、3連単に次ぐ人気を誇るのが3連複!
3連複の基本的な説明から、買い方、どんな人にオススメかを紹介致します。
点数の計算方法や、実践的なフォーメーションの例まで紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
三連複とは?
三連複とは、1~3着に入る馬の組み合わせを当てる馬券です。
正式名称は「馬番号三連勝複式勝馬投票法」です。
2002年より導入された馬券で、現在は3連単に次ぐ売り上げを占めています。
三連複の買い方の種類3つ
ここからは3連複の主な買い方を3つ紹介します。
自分に合った買い方をマスターしてみてください!
流し
流し馬券というのは、1頭または2頭の軸馬を決めて、選んだ相手との組み合わせを全て買う方法です。
例えば、⑤番を軸にして、相手に⑥⑦⑧を買う場合、⑤番から⑥⑦⑧に流す、と言います。
この場合の買い目は、下記の3点になります。
⑤-⑥‐⑦
⑤‐⑥‐⑧
⑤‐⑦‐⑧
2頭軸の場合も同じです。
⑤⑥の2頭を軸にして、⑦⑧に流す場合で下記の2点を買うことを、⑤⑥2頭軸の⑦⑧に流し、と言います。
⑤‐⑥‐⑦
⑤‐⑥‐⑧
相手の馬を、他の全ての馬に流すことを「総流し」とも言います。
メリットとしては、軸が決まっているので、点数を多くしすぎず買うことができることです!
デメリットとしては、下記で説明するフォーメーションよりは点数が増えてしまうということです。
ボックス
ボックス馬券は、上記のように軸を決めずに、選んだ馬の全ての組み合わせを買う方法を指します。
例えば、⑤⑥⑦⑧ボックスの場合は、4点になります。
⑤‐⑥‐⑦
⑤‐⑥‐⑧
⑤‐⑦‐⑧
⑥‐⑦‐⑧
上記の流しと違うのは、軸馬がいないので⑤番が絡まない買い目もあるということです。
このように、ボックスは流し馬券と比べても、点数が多くなる買い方であるので注意が必要です。
ボックスのメリットとしては、軸を決めずに買えるので、悩まずに済むことと的中率も高くなることです。
デメリットとしては、点数が多くなりがちなので軍資金が必要だということです。
フォーメーション
3連複のフォーメーションとは、上記の流し馬券をより洗練したものです。
流し馬券の場合は、選んだ相手馬との組み合わせを全て買いましたが、フォーメーションの場合は、さらに点数を絞ることができます。
例えば、3連複流しで、⑤から⑥⑦⑧⑨の4頭に流すと6点になります。
⑤‐⑥‐⑦
⑤-⑥-⑧
⑤‐⑥‐⑨
⑤‐⑦‐⑧
⑤‐⑦‐⑨
⑤‐⑧‐⑨
ですが、3連複フォーメーションだと、⑤-⑥⑦-⑥⑦⑧⑨といった買い方で5点に済ませることができます。
⑤‐⑥‐⑦
⑤-⑥-⑧
⑤‐⑥‐⑨
⑤‐⑦‐⑧
⑤‐⑦‐⑨
上記の場合は、「軸は⑤だけど、⑥か⑦のどちからも絶対に来るだろう」と予想した時には、フォーメーションが効果的です。
これはほんの少ない頭数の例で説明したので、「たった1点しか減らないのかよ」と残念に思った方もいると思いますが、相手馬が7頭や8頭と増えてくると、フォーメーションの威力が増します。
例えば、軸1頭で①-②③④⑤⑥⑦⑧⑨8頭流しの場合は、28点かかります。
これに対し、フォーメーションで、①-②③-②③④⑤⑥⑦⑧⑨のように買えば、13点で済みます!
流しと比べて、2倍のお金を賭けることもできますし、フォーメーションで、①-②③-②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰と、ほぼ全頭買っても、29点に収めることができます。
フォーメーションのメリットとしては、3連複の中では最も点数を絞って買えるということが大きいです。
少ない資金でより多くの馬を買いたい場合は、フォーメーションが絶対にオススメです。
デメリットとしては、流しやボックスと違いより精度の高い予想が求められるということです。
三連複はこんな人にオススメです!
- 1~3着に入る馬を全て当てる自信がある
- ただ順番通りに当てるほどは自信がない
- フォーメーションを使いこなすことができる
ここからは三連複に向いている人についてそれぞれ説明していきます!
1~3着に入る馬を全て当てる自信がある
まず3連複に向いているのは、それなりに予想力のある上級者が向いています。
単勝や複勝は、1頭の馬が1着か3着以内に入るのを予想すればいいだけですが、3連複の場合は、上位に入る馬を全て当てないといけません。
複勝が3着以内に入る馬を1頭当てる馬券だとすれば、3連複はその3倍難しい、と考えても差し支えありません。
つまり、それだけ難易度も高いので、予想する技術、そして的中が少ないことにも耐えられる性格である方が望ましいです。
ただ順番通りに当てるほどは自信がない
次に馬単や3連単のように、順番通りに当てるほどは自信がない方も3連複が向いていると言えます。
「3着以内に入るとは思うけど、何着になるかまでは難しい」と考えた方は、3連複が適当です。
3連単とどちらを買うか迷った場合は、3連単のオッズより、1/6以上ついているか検討すると、悩みが解消されます。
詳しくは、以下の記事を参照いただきたいのですが、(3連単の記事埋め込む)
3連単は、確率的に3連複の6倍当てるのが難しい馬券です。
つまり、オッズも6倍の差がつくのが平均的なので、オッズを見て、3連複か3連単かを決めるのも有効な作戦です。
フォーメーションを使いこなすことができる
そして、3連複を攻略するのにフォーメーションを使いこなせるかどうかも重要となるでしょう。
マークシートで言えば、赤いカードを使いこなすことができるかどうか。
ボックスや流しは、どうしても点数がかさんでしまい、馬券で勝ちにくくなります。
しっかり予想をすれば、フォーメーションでさらに点数を絞ることもできます。
厳しい言い方をすれば、綿密に予想をすれば、流しやボックスに頼る必要はない、とも言えます。
そのため、3連複をマスターするのに、予想力の向上、フォーメーションを使いこなすことは必須と言えるでしょう!
【早見表あり】三連複の点数の計算方法を例を使って説明
ここでは、3連複の点数の計算方法をお伝えします!
仕組みさえ知ってしまえば、すぐに暗算することができます!
頭数 | BOX | 流し | |
軸1頭 | 軸2頭 | ||
1頭 | – | – | 1 |
2頭 | – | 1 | 2 |
3頭 | 1 | 3 | 3 |
4頭 | 4 | 6 | 4 |
5頭 | 10 | 10 | 5 |
6頭 | 20 | 15 | 6 |
7頭 | 35 | 21 | 7 |
8頭 | 56 | 28 | 8 |
9頭 | 84 | 36 | 9 |
10頭 | 120 | 45 | 10 |
11頭 | 165 | 55 | 11 |
12頭 | 220 | 66 | 12 |
13頭 | 286 | 78 | 13 |
14頭 | 364 | 91 | 14 |
15頭 | 455 | 105 | 15 |
16頭 | 560 | 120 | 16 |
17頭 | 680 | 136 | – |
18頭 | 816 | – | – |
流し
流しの計算方法は下記の計算式で求めることができます!
1頭軸の場合の点数は、点数=【(相手馬の頭数)×(相手馬の頭数-1)】÷2
例えば、①軸で②③④⑤の4頭に流すとすると、
4×3÷2=6
となります。
5頭→5×4÷2=10点
6頭→6×5÷2=15点
7頭→7×6÷2=21点
といった具合になります。
この計算方法は、馬連のボックスでもそのまま使えます!
馬連の5頭ボックスも10点、6頭ボックスは15点、7頭ボックスは21点です。
ワイドも全く同じです。
1つの公式で、あらゆる馬券の点数計算ができるので、ぜひ点数=【(相手馬の頭数)×(相手馬の頭数-1)】÷2の公式を覚えてください!
ボックス
ボックスの計算方法は、流しと少し似ています。
点数=【(頭数)×(頭数-1)×(頭数-2)】÷6
で求めることができます。
4頭ボックス→4×3×2÷6=4点
5頭ボックス→5×4×3÷6=10点
6頭ボックス→6×5×4÷6=20点
7頭ボックス→7×6×5÷6=35点
といった具合です!
フォーメーション

フォーメーションの点数計算は、多岐にわたるため、一概に公式を覚えて計算することはできません。
そのため、JRAのサイトには便利な計算フォーマットがあるので、ぜひこちらをご利用ください。
https://www.jra.go.jp/kouza/useful/mark_form_tensu/
3連複フォーメーションで、①‐②④‐②③④⑤⑥と買いたい場合は、7点になるとすぐにわかります。
一番下の「同枠」という項目は、枠れを買う場合のみ使うので、気にしなくて大丈夫です。
三連複の実際の買い方を紹介
ここでは、3連複のパターンごとの買い方を紹介します。
流し
流し馬券は、画像のように、軸馬を決めて、相手馬を好きな数だけ入れます。
この場合、「⑥は3着以内に入りそうだし、残る2頭も①②⑨のうちの2頭どれかが来るだろう」と予想し、このような流し馬券を買いました。
ボックス
3連複のボックスは、ほとんど買わないので実例馬券はありません。
買い方のポイントとしては、
- 逃げ先行馬のボックス
- 差し追い込みのボックス
- 内枠のボックス
- 外国人騎手ボックス
- ディープインパクト産駒ボックス
など、ある程度似たような馬たちをまとめて買うことをオススメします。
フォーメーション(組み方も紹介)
フォーメーションの例として、よくあるフォーメーションの買い方がこちら。
⑨を軸にし、2列目の軸を⑤⑥⑪にしています。
この場合、「まず⑨が3着以内に入るには入るだろうし、⑤⑥⑪のどれかも最低1頭は3着以内に入りそう。残るも③⑤⑥⑦⑩⑪のどれか」と予想したパターンです。
フォーメーションは、こういった買い方が基本となるので、まずはこの形から買ってみるといいでしょう。
応用した3連複フォーメーションがこちら。
「⑤⑨⑪⑭の4頭のうち2頭は3着以内に入るだろう」と予想し、3列目には全頭を入れたフォーメーションです。
⑤2番人気
⑨12番人気
⑪7番人気
⑭11番人気
と比較的人気薄を中心に組んだフォーメーションなので、3列目は全頭買って、合計76点になっても、トリガミにはならない買い方でした。
結果的に⑨→⑩→⑭で決まり、配当は7万円を超えました。
これは変則のフォーメーションですが、仲間うちで何人かで集まってみんなで買う時にはやってみてもいい買い方だと思います!
三連複のあれこれQ&A
3連複にまつわる素朴な疑問をここでは紹介していきます!
三連複が当たる確率は?
3連複は18頭立ての場合、816通りあります。
そのため、1点買いの場合は、的中する確率は0.12%しかありません。
3連単の場合は0.02%なので、それと比べるとマシな気はしますが、天文学的な確率になってしまいます。
1点買いで当てることは至難の業で、点数を広げたとしても、的中するのは容易い馬券ではないと覚えておきたいです。
三連複の平均配当と、最高配当額は?
3連複の平均配当は、2019年では2万2161円でした。
万馬券(100倍以上)も出やすい馬券と言えます。
歴代最高配当は、2006年に記録された695万2600円です。
13番人気、12番人気、8番人気での組み合わせによるもので、なかなか当てるのは難しい組み合わせでした。
3連複でもミリオン馬券は十分出るので、個人的には3連単で無暗に振り回すよりは、3連複で資金を回転させながらビッグな配当を取りに行くのが、現実的かつ夢もある買い方だと思っています。
まとめ
- 3連複は、3連単に次ぐ人気の馬券
- 高配当も望めるが、買い方に工夫しないと、点数が増えてしまう
- フォーメーション買いが最もオススメ
3連複は、3連単に次いで人気な馬券で、その買い方も多様です。
当たれば大きい配当にもなりますが、そのぶん的中させることも難しく、買い方も工夫しないと、点数が増えてしまうので注意が必要な馬券です。
個人的には3連複フォーメーションが、一番勝てる馬券だと思っているので、ぜひみなさんもマスターしてみてください!
